ひとり旅ミャンマー・バングラデシュ
8月 13th, 2018 by | Print

最近の若者は海外旅行に行くのを面倒だと感じている、と報道されていて驚きました。運転免許証を持っていない方も多いのだそうですね。ネットでの情報が全てではなく、現地に行かないとわからないことも多いのに、本当にもったいないように感じます。いくつか自分が行ったところをまとめてみました。興味を持ってもらえるとうれしいのですが。

・ひとり旅ミャンマー

バングラデシュとミャンマーにひとり旅行をしたことがあります。

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日々発展し続ける途上国を旅行するのが趣味で、今までも東南アジアやアフリカなどを旅して来ましたが、情報がほとんどないバングラデシュとミャンマーの実態を体感したいと思い、会社の休暇を利用して両国を訪れました。バングラデシュでは首都のダッカ、第二の都市チッタゴン、リゾート地であるコックスバザールを訪れ、ミャンマーでは最大都市ヤンゴンを拠点に周辺の街を散策しました。

バングラデシュは国民の大半がイスラム教であるため、食事もイスラム教の戒律に則ったハラルが中心となります。そのため豚肉や豚肉のエキスを使用した料理はほとんどなく、また所得水準が非常に低いため牛肉もほとんどありません。結果として鶏肉を使用した料理が多く、そこに米や豆などを合わせた料理が大半です。味付けはよく言えば非常にあっさりしていますが、悪く言えば日本人には物足りない味付けです。

また、衛生環境が大変悪く、お世辞にも食事が衛生的とは言えないため、気になる人にとっては厳しく感じられると思います。なお、外国人観光客がほとんど訪れない国であるため、イタリアンやフレンチといった洋風な料理を食べることもほとんどできません。日本から持って行ったラーメンやスナック菓子が大変美味しく感じられました。水も生水は決して口の中に入れないよう、歯磨きをする時でもミネラルウォーターを利用しました。

バングラデシュの旅行で面白かったのは、隣国インドとの気質の違いです。バングラデシュを旅行するよりも以前に、私はインドも旅行したことがあります。街のどこを歩いていても声をかけられ、隙あらば外国人である私を騙してお金を稼いでやろうというインド商人の商魂を非常に強く感じたことを記憶しています。

一方今回訪れたバングラデシュは、インドと国境を接する国で文化的にもインドの影響を強く受けているにも関わらず、そこに住む人たちの気質は非常に穏やかで、インド人とは全く異なります。インド人であればタクシーやリキシャ(人力タクシー)の値段を外国人に対してふっかけてくるのに対し、バングラデシュではそのようなことはあまりなく、外国人慣れしていないピュアさが感じられました。

バングラディシュ.jpg

ニュースではテロ事件が報じられ、一般的には危険と思われがちなバングラデシュでしたが、大半の人は敬虔なイスラム教徒としてルールをよく守り、人を騙したり傷つけたりしない善良な市民なのだなと感じました。旅をしていて助けられることも多くありましたし、インドとのギャップが面白いくらいに見て取れました。

旅行中怖かったことは、野良犬の多さです。街を歩いていると、あちらこちらに飼い主不明の野良犬がうろうろしています。恐らく狂犬病の注射もされていないと思われるため、万が一追いかけられて噛まれたらどうしよう、と考えてしまいます。バングラデシュの人々は気にせず歩いているのですが、私は万が一のことを考えると心配になってしまってなかなか犬のいる道を通ることができません。

スリやドラッグなどの犯罪であれば、自分自身が十分注意を払っていれば避けられるものの、相手が犬ではこちらの注意だけではどうしようもない場合があります。ましてや、バングラデシュは温暖な気候であるため、外国人である私は半袖半ズボンという服装であり、噛まれた場合は致命的な被害を被ってしまう可能性があります。なるべく近づかないよう気を付けて、過ごすしかありませんでした。

日本やその他の先進国では滅多に遭遇する機会がありませんが、やはりそこは途上国の中でも低所得なバングラデシュであり、常に危険を感じながら生活しなければならないんだということを実感しました。